移行対象(transitional object)が登場する映画

子どもが手放さないぬいぐるみやタオルは移行対象の役割を果たす

こちらでは、ブランケットやイマジナリーフレンドなど移行対象(transitional object)と思われるアイテムや存在が登場する作品を取り上げています。

移行対象(transitional object)とは

イギリスの児童分析医で小児科医でもあったドナルド・ウィニコットが提唱した理論です。「transitional object」は過渡対象と訳されることもあります。ウィニコットは、ブランケットやぬいぐるみなど、幼児が肌身離さす持ち歩き、それがないと不安になる対象=無生物を移行対象と呼びました。また、ウィニコットは「移行対象が、やがて芸術や哲学の領域に解消されていく」と述べています(井原 2009、p.52)。つまり、発達に伴い、想像上の友達(イマジナリーフレンド)や、ペット、ゲーム、本などが移行対象の機能を果たすようになります。(井原 2009)

引用文献
井原成男(2009)ウィニコットと移行対象の発達心理学.福村出版

移行対象の詳しい解説は、姉妹サイト:トーキョー女子映画部の記事をご覧ください。


かいじゅうたちのいるところ

製作年:2009
監督:スパイク・ジョーンズ
出演:キャサリン・キーナー/マックス・レコーズ/マーク・ラファロ

マックスは8歳になる男の子。ある晩、ママに怒られて、泣きながら家を飛び出した。通りを抜け、林を抜け、気がつけば見知らぬ浜辺。マックスは目の前にあったボートに飛び乗り、ひとりで海へ漕ぎ出した。荒れ狂う波を潜り抜け、やがてボートはひとつの島にたどり着く。島の奥へと入っていくと、そこにいたのは…見たこともない大きな体のかいじゅうたち!マックスを食べようとするかいじゅうたちに、マックスはとっさに嘘をつく。「僕を食べちゃダメだ。僕には力があるんだから。それでバイキングの王様にもなったし、前にいたところでも20年間王様をやっていたんだ」その嘘が功を奏し、なんとマックスはかいじゅうの王様として君臨することに。そこから始まった想像を超える出来事の連続。かいじゅうたちの王様としてみんなと楽しく過ごす日々。これなら理想の王国だって作れるかもしれない。マックスはそう思ったが、ことはそう簡単にはいかなかった。(Amazonより)


思い出のマーニー

製作年:2014
監督:米林宏昌
声の出演:高月彩良/有村架純/松嶋菜々子/寺島進/根岸季衣/森山良子/吉行和子/黒木瞳

療養のために訪れた海辺の村で、杏奈は誰も住んでいない湿っ地(しめっち)屋敷を見つけ、なぜかその屋敷に馴染みがあるように感じる。そして、今は誰も住んでいないはずの屋敷の窓辺に金髪の少女の姿を目にする。杏奈はその屋敷と金髪の少女のことが頭から離れず、再び屋敷を訪れてみると、あの少女が目の前に現れる。彼女の名はマーニーと言い、杏奈はすぐに彼女と仲良くなるが、マーニーと出会ってからというもの、杏奈の周りでは不思議なことがたくさん起きるようになる。(姉妹サイト:トーキョー女子映画部より)

グッバイ・クリストファー・ロビン

製作年:2017
監督:サイモン・カーティス
出演:ドーナル・グリーソン/マーゴット・ロビー/ケリー・マクドナルド/ウィル・ティルストン(幼少期役)/アレックス・ロウザー

第1次世界大戦から帰還後にPTSDになった作家のアランと妻のダフネは、男の子を授かり、クリストファー・ロビンと名づけた。一家は静養のためにロンドンから田舎に引っ越すが、アランは執筆活動をせず、ダフネは彼に愛想を尽かせて家を出ていってしまう。息子と2人で過ごすことになったアランは、最初はぎこちなさもありながら、息子とのやりとりのなかで、新作「クマのプーさん」の構想を練り上げていく。そして、発表された「クマのプーさん」は勢いよく人気を得ていくが、次第に一家は普通の暮らしができなくなっていく。(姉妹サイト:トーキョー女子映画部より)

プーと大人になった僕

製作年:2018
監督:マーク・フォスター
出演:ユアン・マクレガー/ヘイリー・アトウェル/ジム・カミングス

少年クリストファー・ロビンが、“100エーカーの森”に住む親友のくまのプーや仲間たちと別れてから長い年月が経った。大人になったクリストファー・ロビンは、妻のイヴリンと娘のマデリンと共にロンドンで暮らし、 仕事中心の忙しい毎日を送っていた。ある日クリスファー・ロビンは、家族と実家で過ごす予定にしていた週末に仕事を任されてしまう。会社から託された難題と家族の問題に悩むクリストファー・ロビン。そんな折、彼の前にかつての親友プーが現れる。プーに「森の仲間たちが見つからない、一緒に探して欲しいんだ」と頼まれたクリスファー・ロビンは、子どもの頃にプー達と過ごした“100エーカーの森”へ行く。何一つ変わらないプーやピグレット、ティガー、イーヨー、カンガとルーの親子。仲間達との再会に喜びと懐かしい日々を感じながらも、仕事に戻らなければならないことを思い出す。「仕事って、ぼくの赤い風船より大事なの?」と、悲しむプー達。急いでロンドンに戻ったクリストファー・ロビンは、森に会議の重要な書類を忘れてしまう。一方、クリストファー・ロビンの忘れものに気づいたプーと仲間達は、マデリンの助けを借り、親友のため、初めて“100エーカーの森”を飛び出し、ロンドンへと向かう。クリストファー・ロビンが忘れてしまった本当に“大切なモノ”を届けるために。(映画公式サイトより)

ドクター・ドリトル

製作年:2020
監督:スティーヴン・ギャガン
出演:ロバート・ダウニーJr./アントニオ・バンデラス/マイケル・シーン/ジム・ブロードベント/ハリー・コレット
動物の声の出演:エマ・トンプソン/ラミ・マレック/トム・ホランド/オクタヴィア・スペンサー/ジョン・シナ/マリオン・コティヤール/セレーナ・ゴメス/レイフ・ファインズ

動物と話せるドリトル先生は、名医だが変わり者。世間から遠ざかり、さまざまな動物達とひっそりと暮らしていた。しかし、若き女王が重い病に倒れたと聞き、ドリトル先生は女王を救える唯一の治療法を求めて伝説の島へと冒険の旅に出発する。一緒に行く仲間は助手のスタビンズ少年と、ドリトル先生が最も信頼する親友である頑固なオウム、臆病なゴリラ、とぼけたアヒル、陽気なシロクマ、皮肉屋のダチョウなど個性豊かな動物達。他にもメガネをかけた忠実な犬や、おしゃべりなキリン、賢くて勇敢なキツネ、昆虫など数多くの生き物が登場!旅の中で明らかとなっていく、ドリトル先生の過去、国を揺るがす陰謀。物語はめまぐるしく動き出す。(映画資料より)

注:本作は移行対象がテーマというわけではないものの、移行対象と思われるブランケットを手放さない臆病なゴリラが登場します。

屋根裏のラジャー

製作年:2023
監督:百瀬義行
声の出演:寺田心/鈴木梨央/安藤サクラ/仲里依紗/山田孝之/高畑淳子/イッセー尾形

アマンダの想像から生まれたラジャーは、彼女以外の人間には見えない<イマジナリ>で、毎日アマンダと楽しく過ごしていた。しかし、イマジナリには人間に忘れられると、消えてしまうという避けられない運命があった。ラジャーはその運命に戸惑いながらも、人間に忘れさられたイマジナリ達が身を寄せ合う<イマジナリの町>にたどり着き…。(姉妹サイト:トーキョー女子映画部より)

ブルー きみは大丈夫

製作年:2024
監督・脚本:ジョン・クラシンスキー
出演:ケイリー・フレミング/ライアン・レイノルズ/ジョン・クラシンスキー
声の出演:スティーヴ・カレル/マット・デイモン/エミリー・ブラント/フィービー・ウォーラー=ブリッジ/オークワフィナ/サム・ロックウェル/ルイス・ゴセット・Jr

幼い頃に母親を亡くした13歳の少女ビーは、ある日おばあちゃんの家で、子どもにしか見えない不思議な“もふもふ”ブルーと出会う。ブルーが友達だった子どもは、今は大人になり彼のことを忘れてしまい、居場所がなくなったブルーは、もうすぐ消えてしまう運命に。少女は、大人だけどブルーが見える隣人の男の力を借り、ブルーの新しいパートナーになってくれる子どもを探すのだった。(映画公式サイトより)

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監修・TEXT by 武内三穂

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