映画でSELラボ概要

自分らしくいられていますか?
自分を信じていますか?
自分を信じてなりたい自分になるためのお手伝いをいたします。

代表の武内三穂です。「映画でSEL」へ繋がった私の話に少しだけお付き合いください。

子どもの頃に両親からよくいわれた言葉があります。

「人は人、自分は自分」
「やればできる」
「自分自身で相手がどんな人か判断しなさい」

こうした言葉は、今思えば、社会で生きるためのヒントそのものです。
つまり、私にとってSEL(社会性と情動の学習)だったのです。

映画が好きだった父の影響で、幼い頃からたくさんの映画を観てきました。
「人は人、自分は自分」でいいんだと思わせてくれる映画にたくさん出会いました。
「やればできる」を証明している映画をたくさん観てきました。
人には善悪の両面があり善と悪は視点によっても変わると、いろいろな映画に教わりました。

だから、映画は“SEL”の良い教材になると考えて、「映画でSEL」というアイデアにたどりつきました。幸いにも映画に携わる仕事を長年してきたので、その経験を活かして、次は映画を教育に活用したいと考えました。

「映画でSEL」では、1:自分らしくいる、2:自分はできると信じる、この2点を強化します。

※以下の動画でもう少し詳しい内容をご覧いただけます。

非認知能力が差を生む!

これまでは、点数で評価しやすい認知能力が注目されてきたものの、認知能力には非認知能力が関係しており、非認知能力が、社会的、経済的な成功の鍵を握るといわれています(e.g., Goleman 1995; 経済協力開発機構 2018; 小塩真司 2021)。
また、昨今AIが急速に普及してきたことから、認知能力が必要な事柄はAIに任せるという選択肢も出てきたため、人間ならではの能力、つまり非認知能力が求められるようになってきたといえます。

非認知能力とは

非認知能力は、認知能力以外の心理的特徴の総称です。つまり、認知能力「以外」なので、挙げればキリがないほど種類があります。その一部のみ挙げてみると、自己効力感、忍耐力、グリット(やり抜く力)、レジリエンス、協調性、共感などがあります。
非認知能力と同じように使われる言葉に、「社会情動的スキル」があります。社会情動的スキルは非認知能力の中でも、特に社会性と情動に関するスキルを指していると考えられます。

社会情動的スキルを身につける
SEL:Social Emotional Learning 社会性と情動の学習とは

SEL:Social and Emotional Learning(社会性と情動の学習)の定義
「自己の捉え方と他者の関わり方を基礎とした、社会性(対人関係)に関するスキル、態度、価値観を身につける学習」(p.15)と定義されています。また、SELは特定の学習プログラムを指すのではなく、この定義に当てはまる学びの総称です。(小泉、2011)

SEL例:「SEL-8」系プログラム、ソーシャル・スキル・トレーニング(SST)、アサーション・トレーニング、アンガーマネジメント、構成的グループエンカウンター(SGE)…etc.

弊社独自のプログラム【映画でSEL】

[映画でSELラボ]では、社会情動的スキルを向上させるSELに皆様が気軽に楽しく取り組めるよう、映画を教材とする弊社独自のプログラム【映画でSEL】を提供しています。
私は映画業界に25年以上従事し、主に映画ライター(年間約300本鑑賞)、映画媒体編集者として蓄積してきた豊富な経験と知識、および学術分野での研究から、【映画でSEL】を考案しました。【映画でSEL】には以下の背景があります。

商業映画をSEL教材とする【映画でSEL】の背景

●人間が社会的に発達していく上で、他者を観察し模倣する「モデリング(Banduraが提唱)」は不可欠。
●シネマセラピー、シネメデュケーション(シネマ、メディカル、エデュケーションを足した造語:医療教育)のようにメンタルヘルス、教育の分野で既に映画は使われている。
●映画には、社会的な場面での成功や失敗の例が観られるものがある。よって、映画鑑賞とSELは相性が良い。
●具体的でリアルなやり取りが見られるので、イメージしやすい。
●出来事の特定の場面だけではなく、前後の変化も見ることができる。
●作品によっては、人生のうちの長い期間の変化を見ることもできる。
●何より感情に働きかけるコンテンツであり、情動教育に向いている。
●選択肢(作品)が無数にあり、課題に合わせた作品を見つけやすい。
●鑑賞手段が多様であり、身近にあるため誰でも活用しやすい。
●もともと映画ユーザーであれば、より楽しみながら取り組める。…etc.

私の研究でも下記の結果が示されました。

●映画鑑賞態度尺度を作成したところ、【娯楽】と【知的経験】因子がみられた。
●映画を人生について学ぶ教材だと捉える映画鑑賞態度が確認された。(武内・向後 2025a)
●商業映画の価値は,《作品の要素》の他に,《心の栄養補給》《染みついた記憶》《繋がりを感じる存在》《気づきを得る機会》《最高の気分転換》《心のアクセル》といった心理的豊かさの観点からも評価され得ることがわかった。 (武内・向後 2025b)

武内三穂,向後千春(2025)映画鑑賞における態度と人生満足度の関連性.教育メディア研究, 31(2)pp. 1-14
武内三穂,向後千春(2025)商業映画の機能と価値—ユーザーが挙げた一番好きな作品と理由の分析—.人間科学研究, 38(1)pp. 33-46

シネマセラピー、シネメデュケーション
日本に比べてカウンセリングやセラピーが浸透している欧米では、事例が多いとまではいえないものの、映画を使ったシネマセラピーが行われています。また、アレクサンダー・マシューが1994年に提唱したシネメデュケーション(映画:Cinema、医療:Medical、教育:Education)と呼ばれる医療教育(医学教育)があります。シネメデュケーションは医療従事者や,医学や心理学等を学ぶ学生に対して行われる教育として生まれました。
シネメデュケーションで取り扱われる題材は、精神疾患から家族や夫婦の問題、若者の悩みなど多岐にわたります。そのため、本ラボでは、一般の方向けの心理教育等にも映画を活用できると考えています。

上記に加えて、代表者:武内三穂の経歴に基づく詳しい背景→「代表者からご挨拶とプロフィール」/「 学術研究

プログラム詳細はこちら

※姉妹サイト[トーキョー女子映画部]でも【映画でSEL】や【心理学】に関する記事を掲載しています。

引用文献
Goleman,D.(1995)Emotional Intelligence: Why It Can Matter More than IQ.Brockman(ゴールマン,D. (著)土屋京子(訳)(1996)EQ—こころの知能指数.講談社,東京)
経済協力開発機構(OECD)(編著)無藤隆, 秋田喜代美(監訳)(2018)社会情動的スキル—学びに向かう力.明石書店
小泉令三(2011)子どもの人間関係能力を育てるSEL-8S① 社会性と情動の学習(SEL-8S)の導入と実践.ミネルヴァ書房
小塩真司(編)(2021)非認知能力—概念・測定と教育の可能性.北王子書房

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