AIに人の命を預けられるのか『9-1-1: LA救命最前線』

現実社会でのAIの普及によって、映画やドラマでも当然のようにAIが登場するようになりました。そうしたエピソードの鑑賞は、AIの功罪を考えるきっかけになります。

救命の現場においてAIは有用なのか

『9-1-1: LA救命最前線』は、ロサンゼルスを舞台に、911(緊急通報ダイヤル)を受けるコールセンターと、消防士、警察官が連携して、事故や事件に対処する様を描いた海外ドラマです。全体を貫くストーリーがありつつ、1話完結で構成されています。

シリーズ9のエピソード8では、コールセンターにAIのサラが導入される展開が出てきます。いよいよ来たか、という感じですね。メインキャラクターの1人、ジェニファー・ラヴ・ヒューイットが演じる9-1-1オペレーターのマディは、優秀なオペレーターで、AIのサラはマディをモデルにしているとみられます。

サラがどんな働きをするかは本編でご覧いただくとして、このエピソードではAIの利点と欠点を両方描いています。ただ、やはり人の命を預かる現場での判断は複雑で、AIでは対処が難しいシーンが出てきます。このシーンでのサラとマディのせめぎ合いが見どころとなっています。

これはあくまでドラマであり、起こった出来事をそのまま受け止めるべきというわけではないものの、AIにどこまで任せてよいのかという判断は慎重になるべきだと感じます。この背景には、人間の情動と社会性の重要性が関わっていて、マディのセリフがそれをよく物語っています。

一話完結なのでこのエピソードだけ観るのもアリですよ。もちろん、とてもおもしろいドラマなので気に入ったら最初から観てみてください。

9-1-1: LA救命最前線 シーズン9

エピソード8「闘いの時」

ディズニープラスにて配信中
企画:ライアン・マーフィー/ブラッド・ファルチャック/ティム・マイナー
出演:アンジェラ・バセット/ジェニファー・ラヴ・ヒューイット/オリヴァー・スターク/アイシャ・ハインズ/ケネス・チョイ/ライアン・グスマン/ギャビン・マクヒュー
公式サイト

監修・TEXT by 武内三穂

イメージ画像 by Peggy und Marco Lachmann-Anke from Pixabay

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